御用マスコミの問題。。。

2005年森田実政治日誌[313]によると、「テレビ・ファシズムの危機性高まる。投票日の9月11日に向けてテレビと新聞による『小泉賛美・野党攻撃』の偏向報道の強化が『再び指示された』」そうである。

NHKも政治的に妙な報道が多いし、この辺りでマスコミがいかに堕落しているかはっきりさせて、人々がネットの情報から取捨選択するように、マスコミの情報も適切な篩いにかける習慣を身に着けるよすがとするのも手なのかもしれない。

お昼にラーメンを食べていたら、小泉首相郵政民営化があらゆる改革の前提だと豪語しているが、いかなる意味で改革の出発点となるのか彼自身もよく分かっていないのではないか。

論理的な思考ができるのであれば、先日のNHKの党首討論のように、予め用意した言葉以外、何も語ることができないことにはならないだろうから、どこまでも信念の人なのであろう。

彼の信念をWeberの言うところの信条倫理家とは解釈したくないけれども、百歩譲ってそのように解釈するとして、政治家のもう一方の資質としてWeberが挙げる責任倫理はどうなったのだろう。

小泉首相がぎりぎりの選択の中で「den noch!」と叫び、郵政民営化を叫ぶのであれば、彼には見るべきところがある。

しかし私の修論を一ページ毎、丁寧にコメントして下さった某日本政治思想史の先生曰く、責任倫理を備えることが政治家の条件とは言えない。中国のように法家ではなく、儒家が何百年も政治家の倫理(例えば「修身済家治国平天下」など)だったところもあるのだから、と。

だから政治家には必ず責任倫理が伴わなければならないということにはならないかもしれない。ただ小泉首相の信念なるものは異様なまでにお粗末だから、その点この議論とはちょっとレベルが違う。。。