リテラシー....

ダイオキシンが人体に影響があるかどうかについて、決定的な証拠がないらしいと知ったのは実はつい最近のこと。

しかしダイオキシンは人体に影響があると各新聞がこぞって書いたものだから、つい、そうなのだと思い込まされてしまっていた。

環境ホルモンも然り。より身近なところで言えば、魚の焦げが発ガン性をもつといった話もそう。

武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』を読みつつ、メディア・リテラシーの問題を改めて考えさせられたが、メディアの倫理の問題も当然あろう。

センセーショナルなことを書き立てて注目を浴びたいという心理は理解できるが、新聞がそれでは困る。

公平中立を旨とするなどという看板を上げるならば、裏づけはしっかりととってもらいたい。

ダイオキシンについては、所沢産の野菜で散々世間を騒がした大新聞が、社説でも結局非を認めず、議論喚起のためによかったとしたことなど言語道断だろう。

さて、「温室ガス50年に半減表明 首相、サミットへ新提案」だそうである。

温室ガスと言いつつ、CO2に照準を合わせて人気をとるだけのことをしていて、肝心のことがなおざりにされるようでは、「美しい国」も覚束ない。。。